現代版「多読」によるベトナム語学習:夏目漱石に学ぶ学習方法

皆さん、こんにちは!

先日のブログ記事で、「自分が続けられる方法が正義」という話をしました。

ということで、様々な学習方法を紹介していきたいと思いますが、本日のテーマは「多読学習法」。
日本を代表する文豪、夏目漱石の英語学習法からヒントを得た、ベトナム語の多読学習法をご紹介したいと思います。

漱石といえば、その膨大な読書量と、原文で洋書を読みこなす能力で知られています。
彼は辞書を片手に精読するだけでなく、多量の英文に触れることで、英語独特のリズムや表現を体得していったと言われています。
「ひたすら読む」というアプローチは非常に非効率に見えますが、実はとっても有効な学習法の1つなのです。

しかし、「いきなり辞書を片手にベトナム語の書籍を読む」のは、あまりにもハードルが高すぎます。
そこで登場するのが、NHK News Web EasyをGoogle翻訳でベトナム語にして読みまくる、という方法です。

NHK News Web Easyは、もともと「やさしい日本語」で書かれたニュース記事です。
そのため、文章構造がとてもシンプルで、語彙も限定的。
この特性が、ベトナム語学習の初期段階において非常に役立ちます。

具体的な学習方法は以下の通りです。

●NHK News Web Easyのサイトにアクセスする。
●読みたい記事を選ぶ。
●記事の日本語をコピーし、Google翻訳に貼り付けてベトナム語に翻訳する。
●翻訳されたベトナム語の文章を読む。

この方法の利点はいくつかあります。

平易な内容: 日本語の時点で平易なため、翻訳されたベトナム語も比較的理解しやすいです。
最新の情報: 毎日更新されるニュースなので、飽きずに続けられます。
興味のある分野を選べる: 自分の興味があるニュースを選べば、モチベーションを維持しやすいでしょう。
音声との連携: News Web Easyには音声読み上げ機能もあります。

もちろん、Google翻訳は完璧ではありません。
不自然な訳や誤訳もあるでしょう。
しかし、ここで大切なのは、一つ一つの単語の意味を完璧に把握することよりも、文全体の意味を大まかに捉えること、そして、大量のベトナム語に触れることです。
最初は分からなくても、何度も繰り返し読むことで、次第にベトナム語の語順や表現に慣れてきます。
まるで、日本語を学ぶ子供が絵本を繰り返し読むように、音と意味のつながりを自然に吸収していく感覚です。

もし、ある程度慣れてきたら、以下のステップに進んでみましょう。

日本語の原文とベトナム語訳を比較する: どこがどのように訳されているのか、違いに注目してみましょう。
辞書を活用する: 特に気になる単語や、何度も出てくる単語は辞書で調べてみましょう。
声に出して読む: 発音の練習にもなりますし、より記憶に定着しやすくなります。

あの、まともな辞書も教材もない時代に、夏目漱石は高度な英語力を身につけることができました。
森鴎外も、同様の手法で多言語をマスターしたと言われています。
私たちもこの現代のツールを最大限に活用し、ベトナム語の海に飛び込んでみませんか?
毎日少しずつ、継続してベトナム語のニュースを読み続けることで、あなたのベトナム語力はぐんと向上するはずです。

この方法ならやれそう…と思った方は、ぜひトライしてみてください。

関連記事