ベトナム語を学習している、あるいはこれから始めようと考えている皆さん、こんにちは。
「ベトナム語が話せる」と聞いて、どんなレベルを思い浮かべますか?
おそらく、ネイティブと遜色ないほど流暢に、まるで母国語のようにスラスラと話せる人を想像するのではないでしょうか。
YouTubeなどで活躍しているベトナム語の達人たちを思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、つい私たちは、そうした「雲の上の人たち」を話せることの基準にしてしまいがちです。
でも、ちょっと待ってください。本当に、そのレベルを目指す必要があるのでしょうか?
「話せる」の定義を見直してみよう
流暢じゃないし、発音も非ネイティブ丸出し。
文法だって完璧とは言えない。
聞き取れずに聞き返すことも、相手に理解してもらえず聞き返されることも日常茶飯事。
でも、なんだかんだで言いたいことは伝わり、用事をしっかり済ませることができている。
私は、このレベルでも胸を張って「ベトナム語が話せる」と言っていいと思っています。
英語の場合、中学・高校と最低でも6年間は学習の積み重ねがありますが、ベトナム語学習は誰もがゼロからのスタートです。
だからこそ、高い理想を掲げて挫折するのではなく、現実的なゴールを設定することが大切です。
ベトナム語学習を始める人のほとんどが「話せるようになりたい」と思っています。
そして、YouTubeなどで見る達人の方たちに自分の未来を重ねてしまいます。
しかし、現実を見てみましょう。
●1日に最低2時間、ベトナム語学習に時間を割ける
●少なくとも2〜3年、ほぼ毎日それを続けられる
●ベトナム語を普段から使う環境がある
もしこの条件を満たしていないのであれば、あなたが思い描く達人レベルに達するのは、残念ながらほぼ不可能です。
でも、そもそも、あなたはそんな達人になる必要があるのでしょうか?
職場のベトナム人と少しでも会話してみたい。
ベトナム旅行の際に役立てたい。
ベトナムに駐在することになったから、生活に困らない程度に話せるようになりたい。
多くの学習者が、こういった現実的な動機でベトナム語を学び始めています。
それなら、達人レベルである必要は全くありません。
もちろん、なれるに越したことはないですが、そのためにかける労力、時間、そしてお金は、あなたの目的に見合っていないかもしれません。
私たちが目指すべきは「Good Communicator」
私たちのような一般のベトナム語学習者が目指すべきは、以下のような状態です。
●流暢ではないが、相手に言いたいことは伝わる
●用事をしっかり済ませることができる
私たちは、ベトナム語を流暢に話せる人、つまり「Good Speaker」にはなれないかもしれません。
しかし、ベトナム語を使ってベトナム人と上手にコミュニケーションできる人、つまり「Good Communicator」には、ある程度のがんばりで必ずなれます。
そして、この「初中級レベル」に到達し、さらに上を目指す必要性を感じた時に初めて、「達人たち」を目標にすればいいのです。
無理な目標設定で学習意欲を失う前に、まずはこの「初中級レベル」を目指して、ベトナム語学習を始めてみませんか。
弊社の講座で言うなら、「シンプル・ベトナム語講座」がおすすめです。
次回の記事では、その「初中級レベル」に到達するために必要な学習時間の目安について、具体的にお話ししていきます。