「静岡市で25年ぶりの積雪」という驚きのニュースが飛び込んできました。
地元が歴史的な雪景色に包まれる中、私は今、日本から遠く離れたベトナムにいます。
地元の人たちがSNSにアップする雪の写真を眺めながら、「あぁ、その場に居合わせたかったな…」と少し寂しい気持ちを感じている自分もいます。
一生に一度あるかないかの光景を逃したような、あの独特の焦燥感。
共感してくださる方も多いのではないでしょうか。
しかし、今私の目の前にあるのは、雪景色とは真逆の熱気に満ちたベトナムの「テト(旧正月)」の風景です。
来週2月17日に控えたテトを前に、街は今まさに最高潮の盛り上がりを見せています。
テトを彩る「花市」は、ベトナム人のエネルギーが最も凝縮される場所
ベトナムの年末(テト前)を象徴する場所といえば、間違いなく「花市」です。
雪の静寂とは対照的に、そこには新しい年を力強く迎えようとする人々の活気と、色鮮やかな花々が溢れています。
なぜ「花」がこれほどまでに重要なのか?
ベトナムの人々にとって、テトに飾る花は単なるインテリアではありません。
それは「新しい一年の運勢を左右する縁起物」そのものだからです。
良い花を飾ることが、家庭に幸福と繁栄を招くと信じられています。
現地の熱気:花市で見かけた光景
実際に足を運んだ花市は、まさに「もういくつ寝るとお正月」というワクワク感に包まれていました。
- 黄色い梅の花(ホアマイ): 南部では欠かせない、富の象徴。
- 金柑の木: 鈴なりの実が「子孫繁栄」を意味し、多くの人がバイクの後ろに括り付けて運んでいます。
- 桃の花(ホアダオ): 北部で好まれる、魔除けと幸運の象徴。
溢れんばかりの花を積んだバイクが縦横無尽に行き交う様子は、まさにベトナムならではの「年の瀬」の風物詩。
25年ぶりの雪も魅力的ですが、このエネルギーに触れると「今、ここにいて良かった」と心から思えるのです。
雪の静岡と、花のベトナム
静岡の25年ぶりの雪には立ち会えませんでしたが、代わりに私はベトナムのエネルギーが爆発する瞬間に立ち会っています。
冷たく美しい日本の冬も素敵ですが、新しい季節の訪れを色鮮やかな花々で祝うベトナムのテト文化もまた、格別の美しさがあります。
来週火曜日の本番に向けて、さらに加速する街の様子を、引き続き楽しんでいきたいと思います。