新しいことを学び始めるとき、私たちはまず「わかる」ことを目指します。
授業で先生が話している内容や、本に書かれている説明を理解できたとき、「ああ、わかった!」と手応えを感じますよね。
この「わかる」という感覚は、学習の第一歩であり、とても大切な瞬間です。
しかし、そこからもう一歩進んで、「できる」ようになるには、ただ理解するだけでは不十分です。
では、「わかる」を「できる」に変えるには、どうすればいいのでしょうか?
結論から言うと、その唯一の方法は「繰り返す」ことです。
これは心理学の世界では「リハーサル」と呼ばれます。
リハーサルとは、何かを記憶に定着させたり、スキルを身につけたりするために、何度も繰り返し練習することを意味します。
スポーツ選手が毎日同じフォームを練習したり、音楽家が同じフレーズを何度も弾いたりするのも、このリハーサルの一種です。
彼らは、一度「わかった」動きや音を、無意識に「できる」レベルまで高めるために、膨大な時間を費やして反復練習をしています。
私たちも同じです。文法や単語の意味を理解するだけでは、実際に会話でスムーズに使うことはできません。
何度も声に出して発音したり、文章を書いたり、実際に話してみたりすることで、初めてその知識が使えるものに変わっていきます。
なぜ「繰り返し」がそこまで重要なのか?
繰り返し練習することで、脳の中では神経回路が強化されていきます。
最初は弱かった情報伝達の経路が、反復するたびに太く、強固になり、やがてその情報やスキルをスムーズに引き出せるようになるのです。
このプロセスを経て、私たちは無意識的に行動できるようになります。
自転車の乗り方をいちいち考えなくても体が動くように、一度習得したスキルは、意識しなくても自然と「できる」状態になるわけです。
これまでこのブログでも、さまざまな学習法をご紹介していますが、どの学習法を採用するにしても、「続けてこそ意味がある」ということを忘れてはいけません。
「三日坊主」で終わらせないために
「繰り返し」の大切さはわかっていても、なかなか続かない、という方も多いかもしれません。
そこで、続けるためのヒントをいくつかご紹介します。
- 小さな目標から始める:いきなり毎日1時間と決めず、「まずは5分だけやってみる」というように、ハードルを下げてみましょう。
- 記録をつける:学習した日や内容をカレンダーやノートに記録すると、達成感を得やすくなります。
- 習慣化する:毎日の歯磨きや入浴のように、「〇〇の後にやる」と決めて、行動に組み込んでしまいましょう。「みんチャレ」などの習慣化スマホアプリの利用も効果的です。
「わかる」は、新しい世界への扉を開く鍵です。
そして、「できる」は、その世界を自由に駆け回るための翼です。
その翼を大きく育てるために、今日から少しずつでも良いので、繰り返してみませんか?
あなたの「わかる」を「できる」に変える旅を、心から応援しています。