心のブレーキ、踏んでいませんか?

「何か新しいことに挑戦したいけど、最初の一歩が踏み出せない…」
そんな風に感じて、心のブレーキを踏んでいませんか?

もしあなたが車を運転されるなら、少しだけ、教習所に通っていた頃の自分を思い出してみてください。
あの頃、車の運転はまるでジェットコースターのようではなかったでしょうか?

アクセルを踏む足は緊張で震え、頭の中は「ええと、右に曲がるからウインカーを出して、その前に後方確認!対向車は…」と、処理能力が限界に達しそうな「パンク状態」だったはずです。
教官の無表情な顔が、さらにプレッシャーをかけてきたかもしれませんね(笑)。

しかし、今のあなたはどうでしょう?

運転に慣れた今、「考える」というよりも「体が勝手に動いている」状態ではないでしょうか。
音楽を聴きながら、隣の人と会話しながら、次に曲がる交差点を認識し、ウインカーを出し、ブレーキを踏む。
一連の動作が、意識せずともスムーズに行われています。

この「おっかなびっくり」の状態から、「無意識のスムーズさ」への変遷こそ、私たちが新しいスキルを習得する上での最高のヒントになります。

外国語の習得も、この運転と全く同じプロセスを辿るからです。

最初のうちは、単語を思い出そうとしてフリーズしたり、文法の間違いを気にして口が重くなったりと、頭はまさに教習所時代の「パンク状態」。
完璧な文章を構築しようと脳がフル回転するから、会話のスピードについていけず、結局「何も話せなかった…」と落ち込んでしまう。
これは例外なく、誰もが通る道です。
もちろん、私もこの道を通りました。

しかし、そこで諦めてはいけません。

運転がスムーズになるために必要なのが「路上に出て経験を積むこと」であるように、外国語が上達するために不可欠なのは、「話さざるを得ない状況に、あなたの身を置くこと」です。

ベトナム語でも、英語でも、フランス語でも、「話せるようになりたい!」という熱い思いがあるなら、とにかく「現場」に飛び込み、実践あるのみ!
最初はぎこちなくても、単語がバラバラでも、体当たりでぶつかってみましょう。

ゼロを1にする勇気こそが、成功の鍵

経験を積むことの最大のメリットは、「自分のどこができていないのか」がハッキリと分かることです。
そして何より、一度経験してしまえば、「怖い」という感情は半分以下に減ります。

一番怖くて、一番エネルギーを使うのは、「始めること」です。

目標に向かって「一歩踏み出すこと」、つまり「ゼロを1にすること」は、「1を10にすること」よりも遥かに難しい。
なぜなら、「未知への不安」と「失敗への恐怖」という二つの巨大な壁を乗り越える必要があるからです。

でも、考えてみてください。
その壁を、たった一歩で崩せるのだとしたら?

そう、一度でも「ゼロを1」にしてしまえば、あとは勢いに乗って進むだけです。
初めて路上に出た時の運転が、いきなりベテランのようにはならないのと同じで、そこから先は「慣れ」と「修正」の作業です。
最初の爆発的なエネルギーは、もう必要ありません。

で、勇気を振り絞って事を始めてみると、きっとこう思うはずです。

「あれ?意外とこれ、行けるんじゃない?」
このポジティブな感情こそが、あなたの成長のエンジンになります。

過去の自分を振り返ると、私もなかなか最初の一歩を踏み出せない性格でした。
だからこそ、今、自信を持ってあなたに伝えます。

「まずは最初の一歩を踏み出しましょう!」

そして、もしあなたが選ぶその「最初の一歩」の相棒として、私たちを選んでいただけたなら、それはこの上ない喜びです。
東進ハイスクールの林修先生の有名な言葉ですが、「いつやるか?」「今でしょ!」です。

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