最近、YouTubeのおすすめ動画に「オンライン日本語教師向け高額コンサルに注意!」という動画が流れてきて、思わず目を引かれました。
寡聞にして知らなかったのですが、「稼げる日本語教師になる方法」を教えるコンサルタントなるものが存在するらしいです。
私自身、オンラインで日本語とベトナム語を教えている身ですが、正直なところ「稼げているか」と問われると、胸を張ってイエスとは言えません。
もちろん、生活できるだけの収入はありますが、コンサルタントが語るような「インスタ映えする自由な生活」からは程遠いのが現実です。
件のYoutube動画を見ると、オンライン英会話の日本語版のようなサイトに登録し、最初は低価格から始めて徐々に講師料を上げていくことで稼げるようになる、といったコンサル内容らしいよ、とのこと。
なるほど、一見すると理にかなっているように聞こえます。
しかし、受講生から高い評価を得られる授業を続けなければ、講師料を上げることはできませんよね。
そして、そのための自己研鑽を怠れば、すぐに受講生は離れていってしまうでしょう。
評価される授業を提供し続けるためには、常に学び、努力し続ける必要があります。
そうなると、コンサルタントが言う「自由な時間が手に入る」という状態とは、かなりかけ離れてしまうのではないかと思うのですが…。
これは別に日本語教師に限った話ではなく、どんな職業にも共通して言えることだと思います。
「稼ぐ」の定義と自己成長
「稼ぐ」という言葉の定義は人それぞれですが、もしそれが「楽をして大金を稼ぐ」という意味合いを含むのであれば、それはかなり難しい道のりでしょう。
どんな仕事でも、プロとして対価を得るには、それに見合うスキルと努力が不可欠です。
開業の仕方、税務申告、ウェブサイトの作成など、ビジネスを始める上で必要な情報は、インターネット上にいくらでも転がっています。
少し調べれば、ほとんどの情報は自分で手に入れられる時代です。
もし私が誰かに「日本語教師としてコンサルをしてほしい」と頼まれたとしても、「ネットで探せば欲しい情報はいくらでも見つかりますよ」としかアドバイスできません…。
もちろん、オンライン日本語教師コンサルタントの存在そのものを否定するつもりはありません。
しかし、必死で知恵を絞り、自分で道を切り開こうとすれば、ほとんどのことは自力で何とかなるのではないかと、私は自分の経験を通して思うのです。
本当に必要なのは、高額なコンサルティング費用ではなく、地道な努力と、自ら情報を収集し、実践していく力なのかもしれませんね。
ベトナム語学習の話とはだいぶかけ離れてしまいますが、あなたは「稼ぐ」ということについて、どのように考えますか?
そして、そのためにどんな努力をしていますか?